レンタルサーバーの速度が遅い(すなわちWebサイトの表示が遅い)と、「Google検索結果の表示順位が上がらない」、「訪問者が見切りをつけて競合サイトへ行ってしまう」、「サイトのブランドイメージが失墜してしまう」など正直マイナス面しかありません!
特にブログやWebサイト作成に欠かせないWordPress(ワードプレス)。これが結構重かったりするんです。そのため、稼げるブログやWebサイトを目指すなら「レンタルサーバーの速度」は絶対外せないポイントなんです!!
※本記事は「サーバー速度」での比較となりますが、その他3つのポイント(安定性、安全性、運用性)を含めた総合評価を行い、おすすめの2社を厳選しましたので次の記事もご覧くださいね!
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今回比較した人気レンタルサーバー8社を紹介
今回は、次の人気レンタルサーバー8社(五十音順、括弧内はプラン名)を独断と偏見(?)でチョイスしました。どのレンタルサーバーも人気&実力とも申し分ないと考えております。(^-^)
- エックスサーバー(X10プラン)
- カラフルボックス(BOX2プラン)
- ConoHa WING(ベーシックプラン)
- さくらインターネット(スタンダードプラン)
- スターサーバー(スタンダードプラン)
- ヘテムル(ベーシックプラン)
- Mixhost(スタンダードプラン)
- ロリポップ(スタンダードプラン)
また、各社のプランはレンタルサーバー初心者の方でも安心してトライできる "月額1,000円前後の標準プラン(ベーシックプラン、スタンダードプランなど)" を対象としました。
今年はどのレンタルサーバーがサーバー速度部門でナンバーワンになるでしょうか!?
サーバー速度を測定・比較するための環境
まずは、8社のレンタルサーバーにWordPressソフトウェア、WordPressテーマ(Twenty Nineteen)、テスト記事データをインストールし、WordPress環境を構築しておきます。ちなみに、テスト記事データとしては、色々な表示パターンが含まれる「WordPressテーマユニットテストデータ日本語版」を使用しました。
【参考】WordPressテーマユニットテストデータ日本語版のダウンロード先
そして、インターネット回線につないだパソコンのWebブラウザからレンタルサーバーにアクセスすることで、WordPressで作られたWebページを閲覧できるようにしておきます。
また、比較の公平を期すため、各社のレンタルサーバーの設定(WordPressバージョン、PHPバージョン、PHP動作モード、高速化オプション)をなるべく合わせておきます。但し、PHP動作モードや高速化オプションなどいくつか選択肢がある場合は各社が用意している高速な方を選択しました。
※ちなみに、PHP動作モードは、LiteSpeed LSAPI > モジュール版 > CGI版(FasstCGI)の順に高速となります。
WordPressバージョン | PHPバージョン | PHP動作モード | 高速化オプション | |
エックスサーバー | 5.3 | 7.3 | CGI版(FastCGI) | アクセラレータ |
カラフルボックス | LiteSpeed LSAPI | - | ||
ConoHa WING | LiteSpeed LSAPI | - | ||
さくらインターネット | モジュール版 | - | ||
スターサーバー | CGI版(FastCGI) | - | ||
ヘテムル | モジュール版 | - | ||
Mixhost | LiteSpeed LSAPI | - | ||
ロリポップ | モジュール版 | アクセラレータ |
これで測定するための準備は整いましたので次は測定方法の説明になります。
サーバー速度の測定については、(昨年と同様に)有名どころのGTmetrix(Web表示速度に関する内容をスコア化できるツール)を用いて測定しました。
次の図が、GTmetrixを使って指定のWebサイトに対して実施した測定結果の画面になりますが、今年の測定でも赤枠の「Fully Loaded Time」の数値で比較しました。
この「Fully Loaded Time」は、「Webサイトの読み込み時間」を表し、サーバー速度の目安となる数値です。具体的には次のように算出されます。
「Fully Loaded Time」の算出式
Fully Loaded Time = 「①データ要求」 + 「②HTMLコンテンツ生成」 + 「③データ送信」 + 「④データ受信」 の合計時間
絵で説明すると次のような感じですね。ユーザーが「A社商品はコチラ」ボタンを押下してA社サイトへのアクセスを要求してからブラウザ上にA社サイトが完全に表示されるまでの時間が「Webサイトの読み込み時間」となりますね。
まさにこの読み込み時間は、サイト訪問者のUX(ユーザー体験)に関わる重要な部分ですね!(Webサイトにとっていかにこの読み込み時間が大切かは次の記事をご覧ください。)
【参考】ページ読み込みは「2秒以内」に - 3秒待てないモバイルユーザー
少しまとめますと、このWebサイトの読み込み時間(Fully Loaded Time)が短いほど、サーバー速度が速いサーバーということになります!
2020年レンタルサーバーの速度比較結果まとめ
それでは、各レンタルサーバーの「Webサイトの読み込み時間(=サーバー速度の目安)」を次のように測定した結果を見ていきましょう!
- 測定実施期間:2020年1月10日〜1月14日の5日間
- 測定実施内容:各レンタルサーバーに対して、1時間間隔で「Webサイトの読み込み時間」を測定。120回(5日分)実施の平均値で比較。
次の表の左側が「レンタルサーバー名」、右側が「Webサイトの読み込み時間(ms)」を表し、上位3社の測定結果を青字にしました。
レンタルサーバー | Webサイトの読み込み時間(ms) |
エックスサーバー | 1913 |
カラフルボックス | 2024 |
ConoHa WING | 1805 |
さくらインターネット | 2804 |
スターサーバー | 1984 |
ヘテムル | 1995 |
Mixhost | 2023 |
ロリポップ | 2564 |
もう少し分かりやすくするためにサーバー速度が速い順に並び替えて「棒グラフ」にするとこんな感じになります。視覚的に把握できるようになりましたでしょうか!?(^-^)
結果をまとめますと、、、、、
サーバー速度の第1位が「ConoHa WING(1805ms)」、第2位が「エックスサーバー(1913ms)」、第3位が「スターサーバー(1984ms)」となりました。パチパチパチ。(昨年の測定結果と同じ順位でしたね。)
やはり国内最速レンタルサーバーをうたっている「ConoHa WING(1位)」は今年も「最速」であることが証明できましたね。また、老舗ならではの抜群の「安定感」を誇る「エックスサーバー(2位)」も実力を発揮してくれましたね。スターサーバー(3位)も含め、この3社はさすがといったところですね。
一方、ロリポップ(7位)、さくらインターネット(8位)は両社とも2.5秒以上の時間がかかっており、少し残念な結果となってしまいました。Webサイト表示に2秒以上かかると訪問者がしびれを切らして去ってしまうというデータもありますので、ぜひ来年の測定での巻き返しを期待したいと思います。
この2社(ロリポップ、さくらインターネット)を除く6社においては、ConoHa WINGが頭一つ抜けていますが、体感的には大きな差はありませんでした。但し、送信されるデータの量が多くなればさらに差がついてきますので、できるだけ速い(レンタル)サーバーを選んでおいた方が絶対良いですね!サーバーの速さは自分の工夫ではなかなか改善できませんからね。
以上で今回の記事は終了となります。最後まで読んでいただきありがとうございました!(^-^)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「レンタルサーバー速度」という観点で次の順番に説明させてもらいました。
- 今回比較した人気レンタルサーバー8社を紹介
- サーバー速度を測定・比較するための環境
- 2020年レンタルサーバーの速度比較結果まとめ
今年の速度比較では、(昨年の結果と同じく)1位がConoHa WING、2位がエックスサーバー、3位がスターサーバーとなりました。
「レンタルサーバーの速度」は、サイト訪問者のUX(ユーザー体験)だけでなくGoogle検索結果の表示順位(SEO評価)にも影響してきますので、今回の結果が少しでもあなたのサーバー選びの参考になればと考えております!
また来年(2021年)も速度比較を実施したいと思います!ご期待ください!(^-^)