ネットビジネスにとってレンタルサーバーの安定性(ダウンしない)は非常に重要です。Webサイトが不安定だったり頻繁にダウンしたりすると訪問者はすぐに競合サイトに行ってしまいます。まさにビジネス機会損失に直結してしまうのです。
ただ、レンタルサーバーのホームページをチェックしただけではどのレンタルサーバーの安定性に優れているか正直判断しにくいです。「サーバーの稼働率は99.9%以上!」みたいな文言でアピールしているレンタルサーバーもありますが、試してみないと分からない(信じれない)ですよね。。少なくとも私は。(^-^;
※本記事は「サーバー安定性」での比較となりますが、その他3つのポイント(速度、安全性、運用性)を含めた総合評価を行い、おすすめの2社を厳選しましたので次の記事もご覧くださいね!
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今回比較した人気レンタルサーバー8社を紹介
今回は、次の人気レンタルサーバー8社(五十音順、括弧内はプラン名)を独断と偏見(?)でチョイスしました。どのレンタルサーバーも人気&実力とも申し分ないと考えております。(^-^)
- エックスサーバー(X10プラン)
- カラフルボックス(BOX2プラン)
- ConoHa WING(ベーシックプラン)
- さくらインターネット(スタンダードプラン)
- スターサーバー(スタンダードプラン)
- ヘテムル(ベーシックプラン)
- Mixhost(スタンダードプラン)
- ロリポップ(スタンダードプラン)
また、各社のプランはレンタルサーバー初心者の方でも安心してトライできる "月額1,000円前後の標準プラン(ベーシックプラン、スタンダードプランなど)" を対象としました。
今年はどのレンタルサーバーがサーバー安定性(ダウンしない)部門でナンバーワンになるでしょうか!?
サーバーの安定性を測定・比較するための環境
今回はWebサイトの安定性を測定しますので、各社のレンタルサーバー上にWebサイトを構築しておきます。
具体的には、各社のレンタルサーバーにWordPressソフトウェア、WordPressテーマ(デフォルトテーマのTwenty Nineteenを選択)、テスト記事データ(WordPressテーマユニットテストデータを使用)をインストールし、インターネット回線につないだパソコンなどからWebページを閲覧できるようにしておきます。
また、比較の公平を期すため、各社のレンタルサーバーの設定(WordPressバージョン、PHPバージョン、PHP動作モード、高速化オプション)をなるべく合わせておきます。(※PHP動作モードや高速化オプションなどいくつか選択肢がある場合は各社が用意している高速な方を選択しました。)
WordPressバージョン | PHPバージョン | PHP動作モード | 高速化オプション | |
エックスサーバー | 5.3 | 7.3 | CGI版(FastCGI) | アクセラレータ |
カラフルボックス | LiteSpeed LSAPI | - | ||
ConoHa WING | LiteSpeed LSAPI | - | ||
さくらインターネット | モジュール版 | - | ||
スターサーバー | CGI版(FastCGI) | - | ||
ヘテムル | モジュール版 | - | ||
Mixhost | LiteSpeed LSAPI | - | ||
ロリポップ | モジュール版 | アクセラレータ |
これで測定するための準備は整いましたので次は測定方法の説明になります。
測定については、サーバー安定性の目安になると考えている「サーバー応答時間」、「サーバーダウン回数」、「サーバーダウン継続時間」の3種類のデータを用いました。
サーバー安定性の目安
【サーバー応答時間】サーバーに対して生存確認リクエスト(HTTPリクエスト)を送信してから生存確認応答を受信するまでに要した時間
【サーバーダウン回数】サーバーに対して送信した生存確認リクエストに対する生存確認応答を指定時間内(今回は5秒)に受信できなかった回数
【サーバーダウン継続時間】測定期間中のサーバーダウン時間の合計時間
そして上記3種類のデータ取得には、Webサイト監視ツールである「Site24x7」(次の図がツールの画面)を使用しました。(ちなみに昨年の安定性比較では「monitis」を用いましたが、しばらくサービスが停止中(メンテナンス中)のようですので今回は新たなツールを使用しました。)
サーバー応答時間が短いほど、サーバーダウン回数が少ないほど、(サーバーダウンが発生した場合は)サーバーダウン継続時間が短いほど安定しているレンタルサーバーということになります!
2020年レンタルサーバーの安定性の比較結果まとめ
それでは、各レンタルサーバーの安定性を測定した結果を見ていきましょう!
- 測定実施期間:2020年1月22日〜1月29日の8日間
- 測定実施内容:各レンタルサーバーに対して、海外のサーバー(バンクーバー@カナダ)から1分間隔で生存確認リクエストを送信しました。(合計リクエスト数は約11,500回)
次の表の左側から順に「レンタルサーバー名」、「Webサイトの読み込み時間(ms)」を表し、上位3社の測定結果を青字にしました。
レンタルサーバー | サーバー応答時間 | サーバーダウン回数 | サーバーダウン継続時間 |
エックスサーバー | 349ミリ秒 | 0回 | - |
カラフルボックス | 362ミリ秒 | 1回 | 3分3秒 |
ConoHa WING | 306ミリ秒 | 1回 | 1分4秒 |
さくらインターネット | 460ミリ秒 | 0回 | ー |
スターサーバー | 389ミリ秒 | 1回 | 1分7秒 |
ヘテムル | 505ミリ秒 | 1回 | 0分39秒 |
Mixhost | 875ミリ秒 | 3回 | 3分40秒 |
ロリポップ | 503ミリ秒 | 2回 | 1分46秒 |
一応参考までに、測定結果(Site24x7の画面キャプチャー)も貼っておきたいと思います。
それでは結果をまとめますと、、、、、
サーバー安定性の第1位が「エックスサーバー」、第2位が「さくらインターネット」、第3位が「ConoHa WING」となりました。パチパチパチ。
サーバー応答時間 | サーバーダウン回数 | サーバーダウン継続時間 | |
1位:エックスサーバー | 349ミリ秒(2位) | 0回(1位) | ー |
2位:さくらインターネット | 460ミリ秒(5位) | 0回(1位) | - |
3位:ConoHa WING | 306ミリ秒(1位) | 1回(3位) | 1分4秒 |
第1位の「エックスサーバー」については、「サーバーダウン回数が0回で1位」「サーバー応答時間が(ConoHa WINGに次ぐ)2位」となり、文句なしの1位となりました。
第2位は、「サーバーダウン回数が0回で(エックスサーバーと並び)1位」「サーバー応答時間が5位」の「さくらインターネット」と、「サーバーダウン回数が1回で3位」「サーバー応答時間が1位」の「ConoHa WING」 とで悩み・迷いましたが、サーバーダウン回数を重視して「さくらインターネット」を2位、「ConoHa WING」 を3位としました。
エックスサーバーとConoHa WINGは、昨年の結果と同様(ConoHa WINGが1位、エックスサーバーが2位)に抜群の安定性を見せてくれましたね。また、さくらインターネットは昨年はベスト3には入れませんでしたが、今回2位にランクインできたのはサーバー増強の効果かもしれませんね。
あと残念ながら今回最下位はMixhost(サーバーダウン回数、サーバー応答時間ともに8位)となってしまいました。次回の測定比較に期待したいと思います!(^-^)/
ネットビジネスが軌道に乗りアクセス数が増えれば益々安定性は重要となってきます。なぜならちょっとしたサーバー障害がビジネス機会損失に直結してしまうからです。そのため、初心者とは言え将来を見越して安定したサーバーを選択しておくことを(強く)おすすめします!
以上で今回の記事は終了となります。最後まで読んでいただきありがとうございました!(^-^)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「レンタルサーバーの安定性」という観点で次の順番に説明させてもらいました。
- 今回比較した人気レンタルサーバー8社を紹介
- サーバーの安定性を測定・比較するための環境
- 2020年レンタルサーバーの安定性の比較結果まとめ
今年の安定性比較では、1位がエックスサーバー、2位がさくらインターネット、3位がConoHa WINGとなりました。
「レンタルサーバーの安定性」が低いと、サイト訪問者が他の競合サイトに移ってビジネス機会を損失するだけでなく、Google検索結果の表示順位(SEO評価)にも影響してきますので、今回の結果が少しでもあなたのサーバー選びの参考になればと考えております!
また来年(2021年)も安定性比較を実施したいと思います!ご期待ください!(^-^)