Minecraft(マインクラフト、通称マイクラ)は、すべてがブロックでできた世界を自由に冒険できる箱庭型ゲームです。ゲームの中の世界を自由に探索したり、自分の家や城を建てたり、モンスターと戦ったりできる、子供から大人まで幅広い世代に大人気のゲームです。
マイクラは一人でも十分楽しめますが、友達同士で同じワールド上で一緒にプレイする(マルチプレイする)ことでより一層楽しむことができるんです。
このマルチプレイにはサーバーが必要となり、一番のおすすめは『レンタルサーバーを使ったやり方』となります。(※レンタルサーバーがおすすめの理由はこちら☟の記事を参考に。)
そこで今回は、マイクラでマルチプレイできるおすすめのレンタルサーバーを3社(ConoHa for GAME、さくらのVPS、KAGOYA CLOUD)を徹底比較したいと思います。
マイクラでマルチプレイできるレンタルサーバー3社の早見表
ConoHa for GAME | さくらのVPS | KAGOYA CLOUD | |
月額料金 | 月額上限2,033円 | 1,958円(東京) | 月額上限660円 / 979円 / 1,100円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
CPU | 3コア | 3コア | 2コア / 2コア / 3コア |
SSD | 100GB (月額+3,025円で200GB追加可能) | 100GB (初回料金2,200円で100GB追加可能) | 25GB / 30GB / 50GB |
環境構築 | 〇 | 〇~△ | × |
運用管理 | 〇 | △ | △ |
その他 | 最大1カ月のお試し期間、ConoHa学割、ConoHaサイトでのマイクラ特集記事 など | 14日間のお試し期間あり | - |
ConoHa VPS
月額料金は少し高いですが、マイクラ用のテンプレートイメージが用意されておりサーバーを数クリックで構築でき、すぐに遊ぶことができます。また、初期SSD容量も100GBと大きく、バックアップやマイクラ以外のアプリインストールも心配ありません。
サーバー運用管理面でも至れり尽くせりで、間違いなくオススメNo.1!のレンタルサーバーとなります。(最大1カ月無料で試せるのも嬉しいところ。)
さくらのVPS
サーバースペック(SSDの初期容量や増量の柔軟性)はConoHa VPSと肩を並べますが、環境構築や運用面ではConoHa VPSに劣ってしまいます。
パソコン操作にそれなりの自信があり、ワールドのバックアップやマイクラ以外にも多くのアプリをインストールしたい方にオススメのレンタルサーバーとなります。
さくらのVPSも無料お試し期間(2週間)がありますので、実際に操作性やレスポンスなどを試して契約できるところもメリットとなります。
KAGOYA CLOUD
サーバーのスペック(SSDの初期容量や増量の柔軟性)では2社に劣りますが、パソコン操作にそれなりに自信があり月額料金をなるべく安く抑えたい方にはオススメのレンタルサーバーとなります。
マイクラでマルチプレイできるレンタルサーバーの選び方
①費用(月額料金、初期費用)
月額費用については、メモリサイズによって違ってきますので、メモリごとに分けて料金を表示しました。
メモリ2GB(~4人) | メモリ4GB(5~10人) | メモリ8GB(11人~) | |
ConoHa for GAME | 月額上限1,065円 | 月額上限2,033円 | 月額上限3,969円 |
さくらのVPS | 1,958円 | 3,960円 | 7,920円 |
KAGOYA CLOUD | 月額上限660円 / 979円 / 1,100円 | 月額上限1,540円 / 1,650円 | 月額上限7,150円 / 7,700円 |
おすすめのメモリ2GBのプランでは、KAGOYA CLOUDが一番安くなっています。(※最近の価格リニューアルで、2GB及び8GBのプランでもKAGOYA CLOUDが一番安い料金設定となりました。)
また、さくらのVPSは月額料金が毎月変動しないのに対し、ConoHa for GAMEとKAGOYA CLOUDは使った分だけ課金される料金体系となっています(※月額上限以上は課金されません)ので、使い方を工夫すれば節約することができる点は高ポイントですね。
さらにConoHa for GAMEでは、長期契約によりお得になるプランも用意されています。36カ月契約にすることで数十パーセントの割引を受けることができます。
メモリ2GB(~4人) | メモリ4GB(5~10人) | メモリ8GB(11人~) | |
ConoHa for GAME (通常) | 月額上限1,065円/月 | 月額上限2,033円/月 | 月額上限3,969円/月 |
ConoHa for GAME (長期) | 468円/月(36カ月) ~575円/月(3カ月) | 780円/月(36カ月) ~955円/月(3カ月) | 1,606円/月(36カ月) ~1,833円/月(3カ月) |
ちなみに、初期費用はいずれのレンタルサーバーも無料となります。これはありがたいですね。
- メモリ2GBのプランではKAGOYA CLOUDが一番安い
- ConoHa for GAMEは時間毎の課金、KAGOYA CLOUDは日毎の課金に対応しており、工夫次第では節約可能
- ConoHa for GAMEでは長期契約により(かなり)割安になる
- 初期費用は3社とも無料
②サーバースペックプラン(CPU、SSD、応答時間)
サーバースペックをメモリごとに「CPU」と「SSD」で比較しました。
メモリ | CPU | SSD | |
ConoHa for GAME | 2G | 3コア | 100GB |
4G | 4コア | 100GB | |
8G | 6コア | 100GB | |
さくらのVPS | 2G | 3コア | 100GB |
4G | 4コア | 200GB | |
8G | 6コア | 400GB | |
KAGOYA CLOUD | 2G | 2コア | 25GB |
2G | 3コア | 30GB / 50GB | |
4G | 4コア | 30GB / 80GB | |
8G | 8コア | 100GB / 200GB |
おすすめのメモリ2GBプランでは、「CPU」は各社3コアに対応しており同等となります。
対して「SSD」は、ConoHa for GAMEとさくらのVPSが100GB用意してくれているのに対し、KAGOYA CLOUDでは30GB / 50GBとなっています。
ワールドのバックアップを日々取っておきたい、マイクラ以外のアプリもたくさんインストールして遊びたい、って方はSSD容量が大きいほうが安心ですね。
そしてConoHa for GAMEとさくらのVPSでは、追加プランという形でSSD容量を増量できるのも嬉しいところ。SSD容量を重視される方はこの2社を検討すべきかと思います。(さくらのVPSでは、初回料金2,200円のみでSSD 100GBを増量できますので月額料金+2,750円がずっとかかるConoHa VPSよりも良い条件ですね。)
メモリ2GB(~4人) | メモリ4GB(5~10人) | メモリ8GB(11人~) | |
ConoHa for GAME | 月額+3,025円で200GB追加可能、月額+5,445円で500GB追加可能 | ||
さくらのVPS | 初回料金2,200円で100GB追加可能(その他月額追加料金での増量も可能) | 初回料金4,400円で200GB追加可能(その他月額追加料金での増量も可能) | 初回料金8,800円で400GB追加可能(その他月額追加料金での増量も可能) |
あとは、サーバーの応答時間の比較となります。
サーバーの応答時間とは、ユーザーが操作をしてからその結果がサーバーから返ってくるまでの時間のことです。
例えば、木ブロックを積み上げようと命令しても画面に反映されるまで時間がかかるとイライラしますよね。
ストレスなくプレイできるかどうかがこの応答時間にかかっています。(※リクエスト時間とレスポンス時間を足した時間が応答時間となります。)
ちなみに、オンラインでゲームをする場合の推奨応答時間は以下と言われています。
オンラインゲームのジャンル | 推奨応答時間(ms) |
①格闘などの繊細な対人戦がメインのゲーム | 15ms以下 |
②シューティングなどの対人戦がメインのゲーム | 30ms以下 |
③育成や対CPUがメインになるゲーム | 50ms以下 |
④オンライン将棋など | 100ms以下 |
マイクラのジャンルとしては②か③に該当すると思いますので、約50ms以下となれば合格と言えるでしょう。
そこで今回は、3社のレンタルサーバー上に構築したマイクラサーバー(2GBプラン)に対して、応答時間計測ツール(pspingツール)を用いて応答時間を計測しました。(2020年12月26日夕方に実施)
平均応答時間(ms) | |
ConoHa for GAME | 13.76(ms) |
さくらのVPS | 13.92(ms) |
KAGOYA CLOUD | 14.14(ms) |
ご覧のように、応答時間としては3社とも合格となります。さすが大手といったところですね。
- メモリ2GBプランでのCPUは3社とも同等。
- メモリ2GBプランでのSSD初期容量はConoHa for GAMEとさくらVPSが圧勝。(両社とも追加プランでSSDの増量も可能)
- 応答時間は3社とも問題ないレベル
③サーバー構築のやりやすさ
まずはConoHa for GAMEからです。
ConoHa for GAMEではマイクラ用のテンプレートイメージが用意されており、コントロールパネルにてプランとアプリケーション(マインクラフト)を選んで、管理ユーザパスワードを入力するだけです。(恐ろしく簡単です。笑)
コマンド操作なしで数クリックでマイクラサーバーを構築することができるのは嬉しいですね。
次はさくらのVPSです。
手順は、コントロールパネルにて、ゾーンやプランを選んだ後、
サーバー情報の入力、インストールするOSの選択、管理ユーザパスワードを入力を行い、
スタートアップスクリプトで「Minecraft Server」を選んで完了となります。
ConoHaより少し手順が多いですが、コマンド操作なしにマイクラサーバーを立てる事ができます。
最後はKAGOYA CLOUDです。
手順は、コントロールパネルにて、プランやOSパッケージを選んだ後、
ログイン用認証キーの作成、管理ユーザパスワードの入力を行い、サーバー構築の事前準備(インスタンス作成)が完了となります。
そしてコンソール画面(黒画面)を立ち上げ、コマンド操作(手動)でマイクラサーバーを構築する必要があります。
KAGOYA CLOUDでは、コマンド操作での作業が必要となり、ConoHa VPSやさくらのVPSに比べどうしても手間がかかってしまいます。(パソコン操作に自信がある方は問題ないと思います。)
- マイクラ用のテンプレートイメージが用意されており、コマンド操作なしで簡単にサーバー構築できるConoHa for GAME・さくらのVPSが圧勝
- KAGOYA CLOUDでは、コマンド操作での作業が必要となるためパソコン操作にある程度自信がある方が対象
④サーバー運用管理のやりやすさ
各社のサーバー運用管理機能(サーバー操作パネルの使いやすさ、リソースモニター、監視、イメージ保存機能の有無)を比較すると次のようになります。
ConoHa for GAME | さくらのVPS | KAGOYA CLOUD | |
サーバー操作パネル | 〇 | △ | △ |
リソースモニター | 〇 | 〇 | 〇 |
監視 | 〇 | 〇 | 〇 |
イメージ保存 | 〇 | × | △ |
サーバーを起動したり停止したりするためのサーバー操作パネルは各社提供してくれていますが、一番使いやすいConoHa for GAMEを〇としました。
ConoHa for GAMEでは、マイクラ専用の管理ツール「Minecraft manager」を使って、①マイクラサーバーのバージョンアップ、②ゲームモードの変更、③マイクラサーバーの起動・停止、④マイクラデータの自動バックアップ設定(1日1回、14日分のバックアップデータを保持可能)、を行うことができます。
コマンド操作なしで大体のことはできちゃうところはさすがConoHa for GAMEですね。Minecraft managerについては次の記事で詳しく書いていますので参考にしてください。
【ConoHa新機能】Minecraft managerでマルチサーバー管理が超簡単に!
つづきを見る
サーバーの状態を確認できるリソースモニター機能については、各社CPU、トラフィック、ディスクIO情報のモニター機能を提供してくれていますので3社とも〇としました。
また、サーバーの生存確認ができる監視機能についても各社pingなどの手段を提供してくれていますので3社とも〇としました。
最後、サーバー状態をバックアップしておくイメージ保存機能については、ConoHa for GAMEが圧勝となります。
ConoHa for GAMEでは、①無料でイメージ保存可能(各リージョン50GBまで)、②自動・手動の両方に対応、③別リージョンにイメージを複製可能(例:東京→シンガポール)、といった感じに至れり尽くせりとなっています。
対して、さくらのVPSではイメージ保存に未対応、KAGOYA CLOUDではイメージ保存は有料(4.4円/日(10GBごと))となっております。
- Minecraft managerなど至れり尽くせりのサーバー運用管理機能が提供されているConoHa for GAMEの圧勝
- イメージ保存機能の有無の差で、2位はKAGOYA CLOUD、3位はさくらのVPS
⑤その他特典(無料お試し、各種サポート等)
無料お試しには、ConoHa for GAMEが最大1カ月、さくらのVPSが14日間対応してくれています。残念ながらKAGOYA CLOUDには無料お試しはありません。
またConoHa for GAMEでは、ConoHa学割があり、対象のConoHaカードが10%オフになるという特典もあります。
さらにConoHa for GAMEでは、Minecraftサーバーをとことん遊び尽くすための情報を「ConoHa教室(Webサイト)」で発信してくれています。このあたりのサポートも何気に助かるんです。
- 無料お試しは、ConoHa for GAMEが最大1カ月、さくらのVPSが14日間に対応
- ConoHa for GAMEでは各種サポートを豊富に提供(「ConoHa教室」など)
以上で今回の記事は終了となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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まとめ
今回は、マイクラでマルチプレイできるおすすめレンタルサーバーを3社紹介させてもらいました。
今回紹介しました3社をおススメ順に並べますと、
ConoHa VPS
- 月額料金は少し高いですが、サーバーを簡単に構築でき、すぐにプレイを楽しめます。また、運用も楽な上、時間単位の課金のため工夫次第で節約も可能。間違いなくオススメNo.1!
さくらのVPS
- 月額料金は少し高いですが、サーバー構築や運用を比較的簡単に行えます。また、有料オプションでSSDを倍に増量できるので容量重視の方にはオススメ。
KAGOYA CLOUD
- サーバーのスペック(SSDの初期容量や増量の柔軟性)や構築・運用面では2社に劣りますが、(パソコン操作に自信があり)月額料金をなるべく安く抑えたい方にはオススメ。
となります。